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資金調達
シードラウンドで1,000万米ドル(約16億円)を追加調達 ー 東アジアの音声AIの代名詞を目指して

本日、Kotobaはシードラウンドにおいて追加で1,000万米ドルを調達したことをお知らせします。本ラウンドはKindred Venturesがリードし、Salesforce VenturesおよびSony Innovation Fundが参加しました。これにより、累計の資金調達額は2,300万米ドルとなりました。
私たちが目指すのは、東アジアの言語をまたいだコミュニケーションを「当たり前のように、なめらかに」すること ― すなわち、この地域における事実上の標準となる音声AIプラットフォームを築くことです。今回のラウンドは、その目標に向けた大きな一歩であり、調達した資金はまさにこの実現を加速させるために投じていきます。
基盤モデル「Koto」
Kotobaの中核にあるのは、自社開発の音声基盤モデル「Koto」です。AIエージェント、スマートハードウェア、同時音声翻訳といったリアルタイム音声アプリケーションのために設計され、日本語・韓国語・中国語において業界トップクラスの性能を発揮します。
Kotoの強みの一つは、用途に応じて柔軟に適応できることです。
Speech-to-Speech(S2S)モデルとして機能するだけでなく、超低遅延のSpeech-to-Text(ASR)モデル、Text-to-Speech(TTS)モデルとしても動作します。
データセンターでの稼働に加え、スマートフォンやウェアラブルを含むオンデバイスでの動作にも対応します。
次に投資する3つの領域
今回の資金は、東アジアにおける音声AIプラットフォームの中核となる3つの優先領域に振り向けていきます。
1. Speech-to-Speech(S2S)
Kotoはすでに、同時翻訳において2秒未満の遅延を実現しています。今後もこのモデルファミリーへの投資を続け、翻訳品質をさらに高めると同時に、AIエージェントやスマートデバイスといった、より広範なユースケースへと展開していきます。
2. オンデバイス展開
Kotoはすでに、アジアおよび米国のエンタープライズ顧客のもとでオンデバイス稼働しています。今後はエッジチップ上でKotoを効率的に動作させるためのリソースをさらに投入し、パートナーとともに、自動車・エレクトロニクス・AIウェアラブルといった領域でより広い流通チャネルを切り拓いていきます。
3. エージェント展開
世界中のエンタープライズ顧客にとって、Kotoのエコシステムをさらに使いやすいものにし、各社のアジア市場への展開を後押しします。そのために、モデルエコシステムの拡充を続けるとともに、顧客と密に連携したフォワードデプロイ(現場実装)に取り組んでいきます。
API / SDKをリリース
Kotoはすでに、Fortune Global 500企業からAIネイティブな急成長スタートアップまで、世界をリードする組織の本番環境で稼働しています。AI音声エージェント、コンタクトセンター向け音声インターフェース、ウェアラブルデバイス、そしてAIによる同時翻訳などを支えています。
より多くの開発者の手にKotoを届けるため、私たちはAPIのアルファ版と、扱いやすいPython SDKをリリースしました。
•S2S同時翻訳モデルに加え、超低遅延のSpeech-to-Text・Text-to-Speechモデルが、APIを通じて利用可能になりました。
•オンデバイスモデルも、API/SDKを通じてお試しいただけます。私たちは今後もAPI/SDKエコシステムの拡大に注力していきます。
詳細はAPIのお知らせをご覧ください。
翻訳アプリ「Kotoba(同時通訳)」が急成長
Kotoは、自社同時通訳アプリ「Kotoba」を通じて、東アジアのプロシューマーおよびエンタープライズユーザーに届けられています。Kotoを基盤とするこのアプリは、シームレスでフラッグシップ級の同時翻訳、ノートテイキング、AIによる要約を提供。21言語(主要ターゲットは5言語)にわたるリアルタイムの多言語コミュニケーションを、ビジネスの場面はもちろん、エンターテインメント、観光など、さまざまなシーンへと広げています。
6月には、11の新機能と大幅なUI/UX改善を含むメジャーアップデートをリリースしました。さらに、エンタープライズ向けサポートも強化しており、7月にはリモート会議向けのミーティングエージェント体験の提供を予定しています。「Kotoba」アプリのユーザー数はすでに18万人を突破し、東アジア各地で急速に拡大するなか、1日あたりのダウンロード数も伸び続けています。
投資家からのコメント
このラウンドにご参加・ご支援いただいた投資家の皆さまに、心より感謝申し上げます。皆さまからのコメントをご紹介します。
Steve Jang|Kindred Ventures 創業者 兼 マネージングパートナー
「アジアには50億人近くが暮らしており、その第一歩となる東アジア諸国だけでも、大陸人口のうち16億人を占めます。世界の知識労働者のおよそ半数が、アジアの言語を母語として話します。アジアの言語が持つ固有の特性を正確に捉えるには、各言語・各市場への深い理解に基づいた、独自の学習戦略と学習ループのアプローチが欠かせません。Kotobaのリサーチチームは、エージェント向けの高い制御性を備えたパイプラインから、リアルタイムのコミュニケーションや翻訳のための極めて高速かつ正確なネイティブのSpeech-to-Speechモデルまで、世界最速で最も自然な音声モデルの開発に、並外れた集中力と深さをもって取り組んでいます。認識・合成の両面において、彼らのKotoモデルファミリー(TTS、STT、Speech-to-Speech)は、米国や欧州の研究機関が開発した既存のモデルを上回る性能を示しました。最先端の音声モデル、マルチモーダルエージェント、音声中心のウェアラブル、フィジカルAIハードウェア、そしてリアルタイム翻訳という“究極の目標”を世界中に届けるというKotobaのミッションを支援できることを、私たちは大変嬉しく思っています。」
浅田 賢|Salesforce Ventures パートナー / 山中 翔大郎|プリンシパル
「Kotoba Technologiesは、卓越した研究力と高い事業推進力を兼ね備えた共同創業者チームのもと、世界レベルの音声AIを開発し、その社会実装を着実に進めています。私たちは、同社の高い技術力に加え、ビジネス現場への実装を推進している点に大きな可能性を感じています。Salesforceのグローバルなネットワークと知見を活かし、同社のさらなる事業成長を支援できることを楽しみにしています。」
Austin Noronha|Sony Ventures US マネージングディレクター
「リアルタイムの音声コミュニケーションは、AIにおいて最も技術的に困難なフロンティアの一つであり続けています。Kotobaは、翻訳品質とレイテンシの両面で目覚ましい実世界での成果を示し、Speech-to-Speech翻訳において既存の多くのアプローチを上回っています。有望な初期のプロダクトマーケットフィットと、エンタープライズ顧客における導入の広がりを背景に、Kotobaは単なる翻訳アプリケーションを超えた存在 ― エンタープライズ、通信、エレクトロニクス、コンシューマーといった各市場にまたがる応用可能性を持つ、音声AIインフラプラットフォームを構築しています。」
これから
東アジアの言語は、世界の知識労働者のおよそ半数が母語として話す、巨大で、奥行きのある領域です。そしてリアルタイムの音声コミュニケーションは、AIにおいて最も難しいフロンティアの一つであり続けています。
私たちは、世界最速・最高品質の音声モデルを追い求め、言語の壁のない世界を一歩ずつ 築いていきます。私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。これからの歩みを、ぜひ一緒に見守っていただけたら嬉しく思います。
